セラピストの部屋

北海道の整形外科クリニックで理学療法士しています

理学療法士国家試験

理学療法士国家試験体験記

 

自分は、第53回理学療法士国家試験を受験し、無事に合格することが出来ました。今回は、その経験を記事にしていきます。

 

  • 勉強開始時期

9月まで実習があったため11月から開始し、年内には基礎分野を一周していた状況でした。それから、1月にて専門を終わらせて1月後半から2月の中旬まではひたすら同じ問題集を行い、3周しました。

それまで学校での模試があったりはしたが、復習とかをしていた訳ではなかったため10月の開始当初では、国家試験に対して無知も同然でした。

4か月本気でやれば受かる試験です。

元から頭が良かった訳ではなく、たまたま学校が推奨していた勉強法が自分に合っていて楽しく勉強出来ていたため合格することが出来ました。

むしろ、ネットの中には、1ヵ月効率良く勉強することで合格したりする方法など革新的な勉強法などがあるため人それぞれにあった勉強法があるのだと思います。

自分がやった勉強法は普通の人がやる勉強法ですので、効率重視・全国ランキング上位を狙っている方たちには合わないと思います。

  • 使用していた参考書

①医歯薬出版の黄色・赤・青・緑色のやつ

②QBの基礎と専門

色々理由があり2種類あったが、実質使っていたのは医歯薬の方である。理由は、

問題数が多い

要点がまとまっている

薄くて持ち運びやすい

QBの特徴は、

絵が多く読んでいて楽しい

後ろについている国家試験の番号で問題を探せる索引はとても便利

分厚くて重い。。。

 

そのため、自分は問題を医歯薬で解きながらつまづき理解できない部分は参考書としてQBを見ていました。絵でみて覚えることが自分に合っていたためQBは重宝しました。

言葉で覚える派⇒医歯薬

絵で見て覚える派⇒QB    という風に簡単に分けられるのではないでしょうか。

 

どちらか購入を迷っている場合は、国家試験に落ちて1年分の給料を失うことを考えるとここでの1万円の出費はかすり傷ではないかと思います。そのため2刀流をおススメします。

 

  • 勉強方法

学校で行っていた勉強法ですが、グループ学習です。ありきたりですが、これはめっちゃ記憶に残ります。グループで話しながら行うので、その時の会話を覚えていたりして記憶を呼び起こす糸口になったりします。自分のグループは男子だけだったので暗記のほとんどは下ネタで行いました。これが一番頭に入ります(笑)

月曜日 100問程度の試験 この100問を4人の班であれば、25問ずつ分けて徹底的に調べ、紙に書く

火曜日 引き続き徹底的に調べる

水曜日 調べたことをみんなでシェア学習

木曜日 班は一度解散しそれぞれの勉強を行う。自分は、先週の復習をしていました。

金曜日 月曜日と同じ問題をまた解き、95%以上取れるまで再試

 

これを11月から試験の2週間前まで行っていました。仲良しのグループだったので楽しいです。楽しくなきゃ続きません。これが大事です。

 

土日は学校へ行かず、オシャレにスタバで勉強したりお金が無くなるとサイゼリアのドリンクバーで粘って勉強したりしてました。土日は基本一人で勉強してました。平日みんなで勉強してるので一人の時間が欲しかったためです。

 

  • 点数推移 

12月の医歯薬模試にて142点

1月の三輪模試にて153点

1月後半の医歯薬模試にて170点

これで模試が終わりました。

でも所詮模試だから本番より難しいべ!!!と思っていましたが実際に国家試験を受験してみて難易度はさほど変わりません。

模試の点数が直結する点数と思っていいと思います。

 

自分は、最後の模試から自分の苦手を潰しに潰したため国家試験では198点取ることができました。

 

もし、もう一度国家試験を受験するとしたら共通問題である基礎を完璧にします。何故か。

基礎が分かって考え方がわかれば、なんとなく解けるからです。

 

例を挙げる。臓器の機能を完璧に暗記していると疾患の名前を聞いたらなんとなく症状が考えられます。

筋肉の起始停止が完璧に暗記していると疾患の名前をきくと障害される筋であったり治療するべき筋を考えることが出来ます。基礎めっちゃ大事です。

見たことない問題が必ず出題されるのでそれに対応するには基礎が必須。

 

 

最後にもう一つ、国家試験のプロの人が言っていたが厚生労働省には問題の傾向のプール(問題プール)がありその中から選ばれて問題から出題されるそうです。なにが言いたいかというと、過去問を10年分やれば受かります。

しかし、ただやるのではなく問題一つに対して5個の文があります。その1文1文に対してツッコミを入れれるようになることが重要です。

 

心臓の解剖で正しいのはどれか、2つ選べ。

1.僧房弁は3尖である。⇒2尖じゃん

2.大静脈左心房に入る。⇒右心房に入るじゃん

3.右心室から肺動脈が出る。⇒〇

4.卵円窩は心室中隔にある。⇒心房中隔にあった卵円孔の名残じゃん

5.冠状動脈は大動脈から分岐する。⇒〇

みたいな感じでひたすらツッコミます。実際に喋っていました。

 

以上で終わります。色々な勉強法が合ってそれぞれだと思います。自分に合う勉強法を知っていることは武器だと思います。1・2・3年生のうちに自分の勉強法を確立しておくと後々楽になるのでそこはアドバイスをしておきます。

 

質問や意見などありましたらコメントください。