セラピストの部屋

北海道の整形外科クリニックで理学療法士しています

膝は中間管理職

膝がなぜ壊れやすいのかを解説します。

 

膝関節は、股関節や肩関節と比較すると表在性の関節であり関節包などに覆われていない。また、筋肉の付着部が関節の運動軸に近いため運動的効率・安定化機構に劣っている。

それだけでも膝関節が運動に適していない関節であることが分かる。

 

変形性膝関節症や半月板損傷などの膝疾患は股関節や足関節が機能低下した場合にその結果負担を被るのは、膝であるため膝に痛みがでることが多い。

 

膝が痛いのは、結果であって原因は別にあるということである。

 

例として、瓦がよく落ちる家があるとする。対策として瓦を軽くしたり屋根を改修したりする。でも根本の原因が家の基礎が崩れていたとする。その根本を直さないと再発したり、違う欠陥が生じるかもしれない。

 

痛みを局所的に追うこと、全体的にみることどちらのアプローチも必要である。